初産で無痛分娩を体験したので、リアルな感想とともに一部始終をブログに書き残しておこうと思います。
陣痛の痛みがやわらぐだけでなく、ママにとっても赤ちゃんにとっても、体への負担が軽くなると言われている無痛分娩(和痛分娩)。
希望する妊婦さんの割合は、日本においても年々増加傾向にあるようです。
しかし一方で、無痛分娩の危険性を報じる記事に不安を感じたり、「本当に痛みが取れるのかな?」と疑いを持つ人も多いと思います。
このブログで分かること:
- 無痛分娩の流れは?
- 無痛分娩は痛くないの?
- 麻酔が切れたあとの痛みは?
- 産後の体調はどう?
お産の進行には個人差がありますし、無痛分娩も産院によって処置の仕方が異なるので、調べてみても様々な情報が出てきて混乱してしまうかもしれません。
このブログでは、無痛分娩について悩んでいる妊婦さんや無痛分娩で出産予定の妊婦さんに向けて、私の体験談とそれに基づくアドバイスをお送りします。


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すぐに読める目次
無痛分娩(硬膜外麻酔)とは
現在は、硬膜外麻酔という方法を用いて無痛分娩を行っている施設が多いようです。脊髄を覆っている硬膜と呼ばれる場所に細い管を入れ、麻酔を投与するという方法です。
硬膜外無痛分娩のメリット

陣痛の痛みが和らぐ
痛みが和らいだり、ほとんど痛みを感じなくなったりします。そのため、痛みによる緊張や呼吸の乱れといった問題も起こりにくく、落ち着いたお産ができるようになります。
赤ちゃんへの負担軽減
ママの呼吸や血圧が安定することで、赤ちゃんに十分な酸素が供給され、赤ちゃんへの負担も軽減することができると言われています。
母体のリスク軽減
母体への負担が軽減するため、妊娠高血圧症を抱える妊婦さんや、心臓や肺に不安を持つ妊婦さんのリスクを抑えることができます。
疲労軽減
お産による疲労を軽減できます。そのため、産後の回復も比較的早くなると言われています。
硬膜外無痛分娩の副作用

麻酔薬の混入
くも膜下腔や血管内に麻酔薬が入ってしまうことで、様々なトラブルを引き起こすことがあります。
アナフィラキシーショック
重度のアレルギー症状が出て、血圧低下や呼吸困難を引き起こすことがあります。
これらは安全を考慮した処置により防げることがほとんどですが、稀に合併症が出てしまった場合でも、医師は適切な医療処置を行えるように万全の体勢を整えています。
その他、起こり得る症状
- 頭痛や吐き気
- かゆみ
- 足の感覚が鈍くなる
- 体温の上昇
分娩に関しては、陣痛が弱くなったり、分娩時間が長くなったり、赤ちゃんの回旋異常が起きたりする可能性も指摘されています。
無痛分娩についてさらに詳しく知りたい方は、日本産科麻酔学会の公式ページをご覧ください。無痛分娩に関する情報が丁寧にまとめられています。
日本産科麻酔学会より
無痛分娩の痛みの程度は?
現在の無痛分娩の主流は硬膜外麻酔ですが、その処置については産院によって異なる部分もあります。
- 自然に陣痛を待つか?
(計画分娩にするか?) - 完全に痛みを取るか?
(痛みをやわらげる程度にするか?) - いつから無痛分娩を開始するか?
施設の方針や妊婦さんの希望によって、お産の流れも実際に感じる痛みも個人差が出できます。
ですから、ネット上に溢れている体験談の内容に違いが生じるのは当然のことですね。
無痛分娩で痛みを感じるケース

間に合わなかった!
お産の進行が早く、無痛分娩の処置が間に合わない場合もあります。そのため、経産婦が無痛を希望するなら、計画分娩にするという産院も多くあります。
妊婦側の希望(バースプラン)
ある程度痛みを感じたいという妊婦さんも少なくありません。
投薬のタイミング
無痛分娩では様子を見ながら薬を調整していきますが、麻酔の追加投与のタイミングが遅かった場合は、痛みを感じる場面も出てくるでしょう。
無痛分娩に関する産院の方針
「子宮口◯cm開大までは無痛開始を待つ」という方針を持つ産院もあるようです。
- 分娩予定の施設が行っている無痛分娩について、HPやパンフレットで調べる。
- 分娩予定の施設が開催している説明会や母親学級(両親学級)に参加する。
- 分娩予定の施設で出産した先輩ママさんの体験談・口コミを読む。
それでも分からないことがあれば、妊婦健診の際に助産師さんに相談してみましょう。
私の場合は、無痛分娩のメリットもデメリットもすべて理解した上で、無痛分娩を選択することにしました。
「お産に限らず医療に100%はない」ということ、「どんなお産にもリスクはつきもの」ということに家族間で納得しました。

私の出産体験〜初産で無痛分娩〜
初産にも関わらず、幸いにしてスーパースピード安産だった私ですが、肝心の「痛み」に関しては、10段階評価で「1未満」といったところでした。
産院到着後は、医師や助産師さんの適切な処置のおかげで無痛になりましたが、不思議だったのは、硬膜外麻酔を始める前もほとんど痛みを感じることがなかったということです。
妊婦健診で「子宮口3cm」
妊娠38週2日。結果として最後の妊婦健診となった日、はじめてのNST(ノンストレステスト)がありました。

赤ちゃんはずっと眠っていたようで、助産師さんがお腹に声をかけながら起こしてくれたのを覚えています。
妊娠38週2日のエコー写真
NSTの後は、診察室に移動しました。エコーで確認してから、内診に移ります。この時は手で隠していて、顔を見せてくれませんでした。
内診の結果、「子宮口が3cm開いているね。」と言われてびっくりしました。
確かに、「赤ちゃんの頭で子宮口をグリグリ押されるような感覚」や、自宅でスクワットをしている時に「赤ちゃんが出てきてしまいそうな感覚」は数日前からありました。
しかし、子宮口3cmでもその日に陣痛が始まったという人もいれば、一週間以上何もなかったという人もいます。
「結局のところいつ始まるかなんて誰にも分からない。気長に待とう。」という結論に至りました。
妊娠38週3日:陣痛を疑う
妊婦健診の後は、下痢のような下腹部の痛み(痛みレベル:1)を30分ほど感じ、夕方にお手洗いに行った時には少量の出血を確認しました。
ところが夕方になり、日課であったスクワットを始めた時にいつも以上に強い張りを感じたので、途中でやめて安静にすることにしました。
そして、23時頃にベッドに潜りました。
AM 1:10 張りで目が覚める
就寝2時間後に、お腹の張りで目が覚めました。同時に、下腹部の鈍痛(痛みレベル1)と、肛門周辺がぎゅーっと締めつけられるような違和感を感じました。
はじめての症状でしたが、いつの間にかすーっとフェードアウト。眠気の方が勝っていて、ウトウトする感じが続きました。
AM1:20 陣痛を疑う
「これって陣痛なのかな?」と疑い始めたのは、下腹部と肛門の違和感が定期的に現れることに気付いてからです。
痛みというより違和感に近いものでしたが、事前にダウンロードしておいた陣痛計測アプリを起動してみました。
陣痛きたかも
こちらは実際に私が記録したものです。
まさかの4分間隔でした…!
陣痛が「10分間隔になったらクリニックに電話する」というイメージを固め過ぎていたので、「これは勘違いであり陣痛ではないのかもしれない」と思い始めてしまいました。
AM1:44 産院に連絡
旦那さんは不在のため、家には私一人。
「今はほとんど痛みがないけれど、このまま増強して動けなくなったら怖い」と思い、念のため産院に症状を伝えることにしました。
すると、
- 妊婦健診で子宮口3cm開大だった
- 無痛分娩希望のためその処置もある
…ということで、「入院セットを持参して今から来て下さい」と言われました。
私の早とちりだったのかと思うと恥ずかしくなり、歯磨きをしながらスクワットをしたり、入院セットを確認しながらランジエクササイズをしたりと、お産の進行を願って夜中に不可解な行動を取り始めました。

AM1:55 産院へ出発
産院に向けて、自宅を出発しました。相変らず無症状なので、タクシーを呼ばずに歩いて向かうことにしました。
徒歩で10分かからない場所だったので、タクシーを待つ時間を考えると到着時間は変わらないと思いました。
AM2:05 産院に到着
夜中に一人、徒歩で来院したので、助産師さんにもビックリされました。
やはり痛みはないので、「念のため診察はするけれど、一度帰宅してもらうことになるかもしれない」と言われました。
AM2:15 診察
まさかの、子宮口6cm!
「本当に痛くないの!?」と何度も確認されましたが、何故だか本当に痛くありませんでした。これは今でも本当に不思議です…。
そして、入院が確定。そのまま分娩台に上がることになり、自分でも驚きを隠せませんでした。
無痛分娩開始
入院の手続きを済ませ、家族に連絡し、産院が用意してくれた分娩着に着替えてから分娩台に上がりました。
AM2:30 無痛分娩開始
無痛分娩の処置が始まりました。当直の先生がやって来て、管を挿入してくれます。
私は注射も点滴も怖くないタイプなので、この時も何とも思いませんでした。チクッとした程度で、痛みは強くありませんでした(痛みレベル1)。
麻酔の薬の効果は個人差もありますが、30分〜1時間程度持続すると言われています。痛みがくるたびに、自分で薬を追加投与することになりました。
PCA装置というコンピューター制御の自己疼痛管理装置を使用します。
自分でボタンを押すと薬が投与され、背中にすーっと冷たい感覚が走ります。そして10分くらい経つと痛みがやわらいできます。
痛みを感じたくない人は、早めにボタンを押してコントロールします。
逆にある程度の陣痛を感じながらお産をしたいという人は、少し我慢して、ボタンを押すタイミングを遅らせるということもできます。
私は子宮口全開になるまで自分からボタンを押すことがなかったので、ここでも助産師さんにビックリされました。
AM3:35 分娩室で待機
子宮口7cm。
時々助産師さんが様子を見にきてくれましたが、基本的には分娩室に一人だったので、暇を持て余していました。
分娩台の上でもスマホは自由に使用できたので、家族とLINEでやり取りをしたり、無痛分娩について調べたりと、自由に過ごしました。
この間、痛みという痛みははありませんでしたが、赤ちゃんの胎動やお腹が張る感覚は、明確に分かりました。

AM4:05 旦那さん出発
旦那さんが、職場を抜け出せることになりました。始発までまだ時間があったので、タクシーを利用したそうです。
ここで助産師さんに、「PCA装置のボタンを一度押しておきましょう。」と言われました。
AM4:45 旦那さん到着
旦那さんが産院に到着しました。間に合って良かったと安心しました。
自宅からスポーツドリンクとミネラルウォーターを持ってきていましたが、途中でお茶が飲みたくなってしまったので、追加で買ってきてもらうことにしました。
AM6:25 陣痛促進剤投与
子宮口9cm。
旦那さんが到着してから、陣痛促進剤を使用することになりました。痛みは全くありませんでしたが、身体は正直に反応しているようで、背中には汗がびっしょりでした。
AM7:10 子宮口全開
旦那さんや助産師さんと談笑したり、スマホで時間を潰したりと、分娩台に寝ているとは思えないような時間を過ごしました。
破水、そして、出産
なかなか破水しなかったので、人工破膜(人為的に破水させる処置)という流れになりました。内診グリグリから、パチンっ!ピシャっ!という感覚があって、無事に破水しました。
AM7:40 出産の準備
息むために体勢を整え、呼吸法の指導を受けながら軽く練習をしました。
分娩台の持ち手を上から引っ張るように掴むか、下から引っ張るように掴むかを選ぶことができましたが、下から引っ張る方が明らかに力を発揮できました。
ただ、赤ちゃんの頭が一度引っ込んでしまったので、助産師さんの判断で会陰切開を行うことになりました。先生が来て処置をしてくれましたが、麻酔のおかげで何も感じませんでした。
AM8:34 赤ちゃん誕生
無痛分娩でも手足にはしっかりと力が入り、助産師さんの声に合わせて問題なく息むことができます。
痛みはなくても、その場の空気感と、「頑張ればもうすぐ赤ちゃんに会える!」という一心から、全力を振り絞って必死で息みました。
そして、AM8:34。
まさに、「感無量」!
自然と涙が溢れて、大きな声で泣く赤ちゃんから目が離せませんでした。
無痛分娩後のカンガルーケア
色々な処置を終えた後、希望通りにカンガルーケアを体験することができました。
お腹の中にいた頃も元気な胎動を感じていましたが、私の胸元にやってきた赤ちゃんの温もりと息づかいに、本当に生まれてきてくれたのだと実感がこみ上げてきました。

AM10:30 個室へ移動
カンガルーケアを終え、分娩台の上で朝食をいただき、産後2時間が経過したところで個室に移動することになりました。
目が覚めてから出産まで、約7時間!
無痛分娩後のからだの回復と変化
無痛分娩だからといって、産後の回復に大きな違いは見られません。しかし、多くの経験者は以下のような感想を述べています。
- 会陰切開や傷の縫合に痛みを伴わない
- 出産そのものによる疲労が少ない
- 産後の披露回復が比較的早い

子宮の収縮
おへその上まで大きくなっていた子宮は、出産直後におへその下あたりの大きさになり、およそ6週間かけて元の大きさに戻っていきます。
子宮の収縮には、後陣痛と呼ばれる痛みを伴うこともありますが、その症状には個人差があります。
悪露
胎盤の剥離面や、傷からの出血など、血液を含む粘液や分泌物の総称を、悪露(おろ)といいます。
悪露は出産直後から排出されますが、その色と量は日に日に変化していきます。こちらも個人差がありますが、4〜6週間程度で落ち着くといわれています。
無痛分娩後(産後)の痛み【体験談】
無痛分娩だった私は、麻酔の効果により、胎盤の娩出も会陰切開の縫合も、痛みや違和感を感じることなくスムーズに終えられました。
分娩室で休息
産後は、分娩台の上で2時間ほど安静に過ごしました。事前に提出していたバースプランでカンガルーケアを希望していたので、出生後の処置を終えた赤ちゃんが、胸元にやってきてくれました。


まだ麻酔が効いていたので、特に気になる症状はありませんでしたが、背中にはたっぷりの汗をかいていて、やたらと喉が渇いたのを覚えています。
カンガルーケアを終えた後は、分娩台の上で朝食をいただきました。

友人や知人からは「出産直後は疲れきっていて、食欲どころじゃない」と聞いていましたが、私の場合はお腹がすいていたので、あっという間に完食してしまいました(笑)
ただ、一人で体を起こすことが大変だったので、このとき出産による身体への影響を初めて実感した気がします。
個室へ移動・初トイレ
産後2時間が経過した頃、助産師さんに汗を拭いてもらい、分娩着から持参したパジャマに着替えました。
そして、歩いて個室まで移動することになりましたが、骨盤がグラグラで足にうまく力が入らず、一人では歩くことができませんでした。
分娩室から個室に移動する途中、助産師さんから「お手洗いに寄ります」と言われました。膀胱に尿が溜まったままでは、子宮の戻りに影響があるからです。
しかし骨盤周囲の違和感と、徐々に効果が薄れてきた麻酔の影響により、「お手洗いなんて無理!」というのが正直な気持ちでした。
- 前かがみになる
- トイレットペーパーは、軽く押さえるように使う
何とか無事にお手洗いを済ませた後は、再び歩いて病室へ移動しました。
昼食までは特に予定もなかったので、ベッドの上で休みました。ほぼ徹夜だったのに、興奮していたせいか良く眠れませんでした。
麻酔が切れた後の痛み
時間が経つにつれ、徐々に痛みが強くなっていきました。鎮痛薬(ロキソニン)を服用していましたが、気休めにしか思えないほどの燃えるような痛みでした。
昼食のために起き上がろうとしましたが、体が言うことを聞いてくれません。骨盤全体がガタガタとぐらつくような違和感があり、少しでも体勢を変えようとすると痛みに変わりました。
そして、会陰部が燃えるように熱く感じ、「座る」という行為に恐怖すら覚えました。
骨盤ベルトで骨盤を締めると、多少歩きやすくはなりましたが、それでも出産当日は病室内の移動だけで精一杯でした。
赤ちゃんと再会
午後になると実母の面会に合わせて、新生児室から赤ちゃんを連れてきてもらいました。出産後、数時間会っていなかっただけなのに、すでに寂しくなっていたのを覚えています。

カンガルーケアはしましたが、「抱っこ」はこのときが初めてでした。
産後のルームウエア
入院に備えて、スウィートマミーでパジャマを購入していました。産後兼用マタニティパジャマは、お腹周りがゆったりで授乳口もあり、機能的な工夫がいたるところに施されています。
それでいてスタイルを良く見せてくれ、お洒落なデザインのものが豊富にあるので、赤ちゃんや家族、面会に来てくれた人たちと記念写真を撮りたいママにはおすすめのブランドです。

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産後1日目の経過と痛み
出産当日(0日目)は、体温や血圧測定、助産師さんによる経過チェック以外に予定はありませんでしたが、翌日からは母子同室も始まり、一気に慌ただしくなります。

母子同室指導
午前中、助産師さんによる母子同室指導がありました。前日と変わらない痛みを抱えたまま、歩いて部屋の外に出るのはなかなか辛かったですね。病室に備え付けの円座クッションを持って移動しました。
同じ日に出産したママさんたちと、みんなで育児指導を受けました。入院中のスケジュールの確認や赤ちゃんとの過ごし方(おむつ替え・授乳・生まれたばかりの赤ちゃんの特徴・泣いた時の対処法など)について、丁寧に教えていただきました。
娘は、夜中に羊水をたくさん吐いて苦しそうにしていたようですが、この時はすやすやと気持ち良さそうに眠っていたので安心しました。
診察・シャワーの許可
赤ちゃんたちは新生児室に戻り、ママは個室で診察を受けました。採血もありましたが、全身のダメージの方がはるかに大きく、「針なんて痛みという部類には入らない」とさえ思いました。
経過は良好ということで、この日からシャワーの許可が下りました。それまでは汗拭きシートが活躍してくれたので、入院バッグに準備しておくことをおすすめします。

母子同室開始
昼食後に赤ちゃんを迎えに行き、いよいよ母子同室スタートです。どんなに体調が優れなくても、赤ちゃんの顔を見ると笑顔になってしまうほど、癒し効果は抜群。
ただ一つ辛かったのは、赤ちゃんが泣いていても迅速に行動できなかったことです。すぐにオムツを替えてあげたくても、ミルクや母乳をあげたくても、体が思うように動いてくれず、痛みのせいで恐る恐るになってしまいました。

入院中は授乳・オムツ替え・朝晩の体温・睡眠時間など、赤ちゃんの様子を指定の授乳ノートに記入し、毎朝提出することになりました。
調乳指導・母乳指導
ラウンジにて、ミルクの調乳方法や哺乳瓶の消毒方法について説明がありました。その後、それぞれの個室に戻り、助産師さんから母乳指導を受けました。
はじめての母乳でしたが、一生懸命に飲んでくれたのを覚えています。
産後2日目の経過と痛み
体調はほとんど変わっていません。少し歩きやすくはなりましたが、痛みのレベルは同じくらいです。円座クッションを使用しても、立ち姿勢から腰を下ろすまでに10秒くらいはかかりました。
また、足の浮腫みが急激に悪化しました。自分の足とは思えないほど、見事な象さん足になりました。

3時間おきの授乳
早速3時間ごとの授乳が始まりました。母乳を与え、調乳し、追加でミルクを与えるだけでも相当な時間がかかります。寝かしつけもまだまだスムーズではありません。
赤ちゃんが眠ってくれて、ベッドに横になっても、骨盤の痛み・悪露による違和感・うっすらと続く興奮状態により、慢性的な寝不足とは思えないほど寝付きが悪くなりました。
アロママッサージ
産院のセラピストによるアロママッサージを1時間ほど受けることができました。カウンセリングから最適なオイルを調合し、希望の部位を念入りにケアしていただきました。
この時、はじめてうつ伏せになりました。妊娠中は控えていたので、何ヶ月振りでしょうか。ちょっとしたことですが、やけに感動してしまいました。
新生児聴力検査
任意でしたが、新生児聴力検査を受けることにしていたので、赤ちゃんは午後から新生児室へ移動しました。
万が一聴力障害があった場合に、早期発見することが、その後のコニュにケーション能力や言語発達に大きな効果をもたらすということで、家族と話し合った上で希望しました。
赤ちゃんと離れている間、アロマの効果もあってかお昼寝をすることができました。ただ、1時間ほど経った頃でしょうか。体のほてりと息苦しさから目が覚めて、とてもビックリしました。パジャマがびしょびしょになるほど、大量の汗をかいていたのです。
これも産後の症状なのでしょうか。すぐに着替えが必要なくらい、真夏の運動後のような汗のかき方でした。
産後3日目の経過と痛み
悪露の量が少し落ち着き、お産用LパットをMパットに変更しても大丈夫になりました。
足の浮腫みは、さらに悪化しました。スリッパを履けなくなるほど足の甲がぷっくりになり、重だるくて仕方がなかったので、旦那さんにVENEXのレッグコンフォートを持ってきてもらいました。
むくみ対策といえば着圧タイプのものが人気ですが、着圧ソックスを履けるような足ではありませんでした。スリッパすら履けないのですから、無理もありません。
しかし、アスリートの間で絶大な支持を集める疲労回復アイテム「VENEXシリーズ」は、締めつけることなくゆったりと着用できる上に、驚くほど体が軽くなります。是非ともおすすめしたいお役立ちアイテムですね。
退院診察
午前は、退院前の診察がありました。妊婦健診の時のように、検尿→血圧測定→体重測定→内診という流れです。
この時に驚いたのは、体重が1.5kgしか減っていなかったこと!3,254gの娘を出産し、胎盤や羊水が体の外に出されたにも関わらず、出産前からたったの1.5kg…
深刻なむくみもあり、産後に体重が減らないのは良くあることだと分かっていましたが、1.5kgという数字にはショックを隠せませんでした。
産院の豪華な食事のせいでもあったのでしょうか。朝食・昼食・3時のおやつ・夕食と、ボリュームたっぷりで食べきれないほどでした。
-朝食-
-昼食-
-おやつ-
-夕食-
診察では特に問題も見られず、予定通り翌日に退院することになりました。浮腫みに対しては漢方薬、痛みに対してロキソニンの追加処方がありました。
沐浴指導
午後は赤ちゃんの沐浴指導があり、助産師さんのサポートを受けながら旦那さんが初挑戦しました。退院後の沐浴には、背もたれとストッパーの付いたベビーバスが便利です。
退院指導
夕方、助産師さんによる退院指導がありました。退院後の赤ちゃんとママに起こり得る体の変化について、一ヶ月健診までの過ごし方について、マンツーマンで丁寧に教えていただきました。
また、インフルエンザの予防接種も受けました。
お祝い膳
退院前夜、旦那さんとともにお祝い膳をいただきました。

産後は落ち着いてコース料理を食べる機会などなかなか持てないので、貴重な時間になりましたね。

デザートプレートもあり、病院食とは思えないほどの豪華なディナーでした。

胸の張りと痛み
夜になるにつれ、胸の張りが強くなり、両胸ともパンパンに硬くなっていきました。深夜0時を回った頃には痛みに変わり、両胸全体が熱っぽく感じました。
しかしこれは正常な反応で、産後2〜3日目に多くのママが経験することです。「早速乳腺炎に?」と心配する方も多いと思いますが、こまめに母乳を与えることで解決していきます。
痛みが強い場合には、助産師さんに相談してみましょう。アイシングをすると症状も和らぎます。
産後4日目の経過と痛み
退院日になりました。痛みはあるものの、クッションがあれば怖がらずに座ることができるようになりました。歩行もスムーズになってきました。
赤ちゃんの検査
赤ちゃんは退院前に先天性代謝異常の検査(採血)を受け、K2シロップを飲みました。その後、助産師さんがお風呂に入れてくれ、退院時の服に着替えさせてくれました。

この日のために、セレモニードレスを用意しました。
退院の手続き
母子手帳や出生証明書を受け取り、会計を済ませ、一ヶ月健診の予約を取りました。そして無事に退院となりました。
退院後の経過と痛み
痛みから解放され、鎮痛薬を必要としなくなったのは、産後1週間が経った頃です。
時々子宮の収縮による突発的な痛みを感じることはありましたが、数十秒ですーっと消えていきました。
ただ、頻回授乳と抱っこで背中がバキバキに硬くなり、骨盤周辺の違和感は相変らずで、積極的に動けるような状態ではありませんでした。やはり、出産によるダメージは大きいですね。
退院後は実家に里帰りしたので、産褥期は安静に過ごすことができました。特に大きな問題はなく、順調な経過を辿って回復できたと思います。

出産前も、出産後も、女性の体にはものすごく大きな変化が起こります。家族の協力を得ながら、無理をせずに体を労ってくださいね。
以上が、私の産後レポートでした。少しでも参考になれば嬉しいですね。これから出産を控えるみなさん、お腹の赤ちゃんとともに頑張ってくださいね!
終始心強いサポートをしてくださった産院の方々には、心から感謝しています。そしてみなさんにとって、このレポートが少しでも参考になれば嬉しいです。


