このブログでは、妊娠初期症状や妊娠初期に気をつけるべき点について、医療従事者である私が分かりやすく解説します。
お腹の中に小さな命が芽生えるというのは、奇跡的で喜ばしいことですが、ママのからだの中ではとても大きな変化が起こります。それだけに、不安や心配を抱えてしまう女性も少なくありません。
私は仕事上、ウィメンズヘルスに関する知識はありましたが、妊娠も出産もはじめての経験でした。
しかし自分自身が当事者になってみると、心身の変化は想像以上で、戸惑いを隠せない部分も多々ありましたね。
そこで今回は、私が体験したことや実際に抱えた悩みについて、客観的に振り返ってみたいと思います。
- 妊娠の兆候とは?
- 妊娠初期の出血は大丈夫?
- 妊娠初期にすべきことは?
- 妊娠初期の体験談紹介!
とてもデリケートな時期を過ごす妊娠初期の女性にとって、少しでも参考になる情報があれば嬉しいですね。
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妊娠初期症状と体験談
月経が遅れたり、基礎体温の高温期が続いたりすることで、妊娠を疑い始める女性が多いかと思います。それと同時に、妊娠によるホルモンバランスの影響を受け、様々な体調の変化を感じることがあります。
妊娠による体調の変化
妊娠の経過には個人差があるため、教科書通りではないこともありますが、参考までによく見られる症状を挙げてみましょう。
月経が来ない
早期妊娠検査薬を除き、一般的な妊娠検査薬は月経予定日の一週間後から使用できます。
吐き気や眠気・倦怠感がある
早期からつわりの症状が現れる人もいます。
おりものの量が増える
黄体ホルモンの働きで、おりものの量が増えることがあります。
トイレが近くなる
子宮が徐々に大きくなることで、膀胱が圧迫されるため、お手洗いが近くなることがあります。また、同じような理由で便秘になることもあります。
少量の出血があった
受精卵が子宮内膜に着床することで起こる出血(着床出血)が見られることがあります。
たとえば、以下のような症状です。
- 基礎体温の上昇と熱っぽさ
- 浴室での立ちくらみ
- 異様に喉が渇く
- 慢性的に眠い
はじめての妊娠の場合、些細なことでも気になったり心配になったりしてしまうものです。
直接診てくれる産科の先生が一番分かってくれるので、不安なことがあればメモをしておき直接相談しましょう。
妊娠初期の出血は大丈夫?
妊娠初期の出血は、妊婦さんの約5人に1人が経験していると言われています。少量であれば問題ないことがほとんどですが、出血以外の症状があったり、判断に迷うことがあれば、次の健診を待たずに産院に相談しましょう。
出血時の受診の目安
- お腹に強い痛みや張りがある。
- 出血量が多い。
(生理の2日目以上の出血) - 出血が長引く。
- 血の塊が出てくる。
判断に悩む場合は、かかりつけの病産院に電話で相談してくださいね。
着床出血とは
生理予定日の一週間前〜予定日の間に、ごく少量の出血が見られることがあります。受精卵が着床するときに起こる着床出血ですが、妊娠した女性の5〜6人に一人の割合でしか見られません。
私も思い返してみれば、「あれは着床出血だったのかな?」という出血を経験しました。当時は「生理が早めにきてしまったのかな?」と思いましたが、それはごく少量で、一日以上続くことはありませんでした。
通常は着床出血があっても、子宮内に胎芽(胎児)の存在が確認できれば、特に問題はなく治療の必要もありません。
内診後の出血
妊娠すると血流が良くなり、子宮内の粘膜も炎症を起こしやすくなったりします。そのため、些細な刺激でも出血を起こすことがあります。
私も、妊娠初期の健診後やその翌日に、少量の出血が見られることはありました。担当の医師からもその可能性があることを伝えられていたので、健診後の出血に関しては特に心配はしませんでしたね。
前述の「受診の目安」に該当しなければ心配のないことが多いですが、判断に悩んだら、まずは産院に電話で相談してみましょう。
私が体験した妊娠初期
私が妊娠に気付いたときから母子手帳を受け取るまでの過程を、思い出しながら書き起こしてみたいと思います。
はじめての妊娠検査薬
半身浴が大好きな私は、いつも通りゆっくりと湯船に浸かっていました。汗が滲み出てきて、身体がぽかぽか温まってきた頃でしょうか。突然、目眩とともに吐き気がこみ上げてきたのです。
はじめは「新婚旅行の疲れかな?」と思いましたが、前日もお風呂上がりに立ちくらみがあったことを思い出し、他に体調不良の原因が思い当たらなかったので、すぐに妊娠を疑いました。
妊娠超初期症状?
- 生理予定日の一週間くらい前に少量の出血を確認。
- 身体のほてりと倦怠感が続いた。
- 十分に睡眠を取っても慢性的に眠かった。
- 異様に喉が乾き、水分摂取量が多くなった。
着床出血かと疑った出血は、赤みのあるおりもののようで、ごく少量でした。翌日まで続くこともありませんでした。
頭の中に「妊娠」という言葉が浮かんでからは、疑いというより確信に近いものになり、水分補給をしてから近所のドラッグストアへ。
一番最初に目に入った検査薬をそのまま購入し、うっかり走りそうになる自分を抑えて、自宅へと戻りました。
はじめてのことなので、まずは説明書をじっくりと読み、気分が落ち着いたところで、いざ検査です。

「1分間で簡単判定」と書かれていたのを見て、「すぐだな…」と思ったのも束の間、青いラインが一瞬にして浮かび上がってきました。
そのときの私は、驚くことも喜ぶこともなく、やけに冷静で、「やっぱり…」と一人で納得したのを覚えています。
旦那さんは仕事で不在だったので、メールではなく直接話そうと思い、そのまま何事もなかったかのように床につきました。
じわじわとこみ上げてくる実感
妊娠検査薬で陽性反応が出たからといって、お腹が大きくなったわけでも、胎動を感じるわけでもありません。正直なところ、はじめは実感がわきませんでした。
翌日はいつも通りに起きて、いつも通りに出勤。ただ一つ違ったのは、何をするにも慎重になったこと。
- 信号が変わりそうになっても、
走らない。 - コーヒーから、
ノンカフェインのお茶に変更。 - 職場でお弁当が出されても、
生ものは避ける。
そんなことを一つ一つ気にかけるたびに、「わたし、妊婦なんだ…」という実感が少しずつ膨らんでいきました。
そして夕方には、予約なしで受診可能な産婦人科を探し始めてしまいました。
- 今日診察を受けても、
「早過ぎてまだ分からない」と言われるだろう。 - きっと、
「一週間後にまた来てください」と帰されるだけ。
頭では理解し、週末まで待とうと何度も思い直しましたが、「もしかしたら確認できるかもしれない」という期待に近い可能性を探ってしまい、結局仕事帰りに初診受付をしてしまいました。
初診では胎嚢を確認できず
職場近くの、産婦人科を受診しました。
問診票を見ながら、「まだ分からないと思いますよ。検査薬で陽性反応が出たなら、ほぼ間違いないとは言えますけどね。」と話す先生。
「とりあえず、エコーで見てみましょう。」
隣のお部屋に案内されました。
「おそらく、これが胎嚢(赤ちゃんを包む袋)だと思うんだけど。やっぱりまだ何とも言えないから、一週間後に改めて予約を取ってください。」
予想していた通りでした。
それでも、「おそらく」とか、「ほぼ間違いない」とか、先生が発した言葉の中に安心材料のようなものを見つけては、早まる気持ちを抑えきれず、お祝いのケーキを買ってしまったのでした。
旦那さんへの報告
お土産のケーキと、陽性反応を示した検査薬の写真。
最初はぽかーんとしていた旦那さんですが、ようやく事態を飲み込めてからは右肩上がりのテンションで、頭の中は赤ちゃんのことばかり。
そして二人で話し合い、自宅近くの産院について調べ、これからはそちらを受診しようということになりました。
妊娠5週4日:胎嚢確認
分娩予定の産院での、待ちに待った初診日。
無事に、はっきりと胎嚢を確認することができました。
妊娠5週4日のエコー
袋の大きさはまだ12.0mm。小さな小さな存在です。

実は前日に出血があり、大丈夫なものか判断ができず心配もしていたのですが、「妊娠初期の出血は、少量なら気にしなくて大丈夫。」と言ってもらえて、それも含めて安心しました。
問題のない出血?
- 妊娠が発覚してから経験した出血は2回(着床出血を除く)。
- 一度目は妊娠5週目、少量で茶色っぽい出血。3日ほど続いた。
- 二度目は妊娠7週目、妊婦健診の翌日の出血。少量で鮮やかな赤。1日で終了。
2割の妊婦さんが経験しているという妊娠初期の出血。医療従事者として知識があったとはいえ、自分のことになると焦ってしまうものです。初産婦は、はじめての経験に戸惑うことが多くなるというのも頷けますね。
赤ちゃんの心拍が確認できる段階ではなかったので、完全に喜べたわけではありませんが、はじめて受け取ったエコー写真を飽きることなく眺めていたことを、昨日のことのように思い出します。
受け取ったエコー写真はカラーコピーし、エコーアルバムに保管しました。
妊娠7週2日:心拍確認
妊娠7週2日。
モニターに映し出される映像を見て、赤ちゃんの心臓が力強く動いているのがすぐに分かりました。先生の説明を聞き流してしまうほど、その光景に感動し、釘付けになってしまった私。

赤ちゃんの大きさは、8.3mm。
「妊娠6週後半〜7週前半くらいの大きさだね。」と、先生。
その後、母子手帳を受け取るための手続きと、今後の妊婦健診についての説明がありました。
助産師さんが優しい笑顔で「おめでとうございます。」と言ってくれて、思わず涙が出そうになりました。
そして産院を後にし、そのまま母子手帳を受け取りに行きました。いよいよ、本格的なマタニティライフの幕開けです。
妊娠初期にしておけば良かったこと
無事に出産を終えた今、妊娠初期にしておけば良かったなと思うことをいくつか紹介します。
職場への報告
当初は安定期に入ってから報告しようと考えていましたが、身体に負担のかかる仕事ということもあり、心身ともに不安定な時期こそ周囲の理解を得ていれば良かったなと思います。
比較的早期からつわりの症状に悩まされたので、平然を装っても、仕事の質は随分下がっていたと反省しています。

乾燥性敏感肌対策
妊娠前と変わらぬスキンケアを行っていましたが、妊娠中期から肌がゆらぎやすくなり、極端に乾燥するようになりました。
変化が現れる前からしっかりと対策を取り、意識的に保湿していれば肌トラブルも抑えられたのではないかと思います。

妊娠したらカフェインレスに変えよう
妊娠中の女性も、授乳中の女性も、口にするものにはとても敏感になりますよね。何かと制限の多い日が続く中、ストレスを溜めにくくする工夫も大切です。
カフェインも気をつけなければならないものの一つですが、「妊娠中のコーヒーは、一日2〜3杯程度なら大丈夫」と、現在の医学では言われてます。
とはいえ、妊娠が発覚してからはなるべくカフェインを摂りたくないという妊婦さんも多いですし、特に妊娠初期の器官形成期は口にするものに敏感になった方がいいでしょう。
一般的なスーパーではなかなか見かけることはありませんが、アカチャンホンポなら妊娠中〜授乳中に飲めるカフェインレスやノンアルコール製品がずらりと並んでいます。
中には葉酸や鉄といった重要な栄養素が配合された飲み物もあるので、是非チェックしてみましょう。
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参考までに、「ネスカフェ ゴールドブレンド カフェインレス」や「UCC おいしいカフェインレスコーヒー」は、97%カフェインカットと表記されています。
気にするほどではありませんが、クライスの商品に比べるとカフェイン含有量はやや多めです。
肝心の味わいですが、苦みが少なく適度なコクがあり、まろやかでとても飲みやすくなっています。
お湯を注ぐだけで、かき混ぜる必要もないくらい溶けやすいので、何事も時短を求めがちなこの時期には、ポイントが高いですね。
時々、「香りと深みをしっかりと感じられるエスプレッソが飲みたいな」と思うこともありますが、毎日いただくコーヒーとしては、これで十分になりました。
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