妊娠中に悪夢(怖い夢)ばかり見るのはなぜ?
妊娠中は、全期間を通して睡眠の質が低下しやすくなります。
吐き気やこむら返りといった妊婦特有の症状に影響を受けるだけでなく、夢のせいでなかなか熟睡できないという人もいるでしょう。
すっきり眠れない日が続くと、そんな風に思ってしまうのも不思議ではありません。でも、安心してください。
悪夢による母子への影響はありません!
以下、その理由や熟睡するためのコツについて、一つ一つ確認していきましょう。


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妊娠中に見る悪夢(怖い夢)
海外では、妊娠中に見る夢のことを「Pregnany Dream(プレグナンシードリーム)」と表現することがあります。
妊娠すると睡眠の質が下がるだけでなく、睡眠時に見る夢にも変化が生じるといわれています。
たとえば American Pregnancy Association(全米妊娠協会)は、以下のような変化・特徴が考えられると説明しています。
- 夢が鮮明になる
- 怖い夢(悪夢)を見る
- 不安が夢に反映される
- より激しい夢になる
- 目が覚めた後も夢の内容を思い出せる
- 夢を見る頻度が上がる
何か一つでも当てはまることはありますか?
感情が不安定になりやすい妊娠期は、夢の変化一つを取っても心配になってしまいますよね。
医科学的には、夢が何かを暗示することも、何かの原因になることもないとされています。
妊娠中に見る悪夢の原因
妊娠期に見る夢については、科学的な根拠が明確になっていない部分も多いのが現状です。
しかし、考えられる悪夢の原因として以下のようなものが挙げられています。
ホルモンバランスの変化
妊娠中はホルモンバランスの急激な変化により、情緒不安定になりやすくなります。
そういったマタニティーブルーの症状による疲労感・不安感・緊張感・焦燥感などが、睡眠の質に影響を及ぼすと考えられています。
睡眠パターンの変化
つわりの症状や頻尿・こむら返りや激しい胎動が原因となり、妊娠中は夜間の中途覚醒が多くなりがちです。
それらが睡眠のリズム(レム睡眠・ノンレム睡眠)に影響を及ぼすと考えられています。
- 夢の多くはレム睡眠時に見やすい
- レム睡眠時に見た夢は思い出しやすい
以上のような特徴から、妊娠中は鮮明な夢を見やすくなると言われています。
心身のストレス
妊娠中は身体的にも精神的にも様々なストレスがかかりやすくなります。
そういった日々の蓄積により、睡眠の質が低下し夢に反映されると言われています。
妊娠中に見る悪夢の影響は?
悪夢を見ると、それが何らかの意味を持つのではないかと妊娠・出産への不安が大きくなったり、「正夢だったらどうしよう」と心配に思うかもしれません。
しかし、頻回な悪夢により出産に問題が生じたという報告は今のところありませんし、悪夢が赤ちゃんの健康に影響を与えることを示唆する研究もありません。
参考:National Sleep Foundation( 全米睡眠財団)
妊娠中に見る悪夢への対策は?
妊娠中に悪夢を見ないようにするための完全なる予防法はありません。
しかし、睡眠の質を少しでも高めることで、夢を見にくく(夢を思い出しにくく)なる可能性はあります。
睡眠の質を高める方法は、妊娠月数によって変わってきます。詳しくは、後ほど分かりやすく解説しましょう。
妊娠中に悪夢を見ると安産になる?
医科学的根拠はありませんが、ヨーロッパでは「妊娠中に悪夢を見ると安産になる」という言い伝えがあります。
私が欧州留学していたときは、「しっかり寝たはずなのに夢のせいで疲れが取れなかった」という妊婦さんに対して、「順調ってことだね!良かったじゃない!」と周りが声をかけたりしていました。
信憑性には欠けますが、悪夢により不安やストレスを増大させるよりは、安産の可能性を信じて「ラッキー」と思える方が、精神的にも良いと思います。
妊娠週数別:睡眠の変化
睡眠の質が低下したり、不眠に陥りやすくなる原因は時期によって異なります。
そこで、妊娠初期・中期・後期に分けて具体的にみていきましょう。
妊娠初期の睡眠の変化
妊娠初期は、プロゲステロンという黄体ホルモンの分泌量が増えることで、睡眠の変化を生じやすくなります。
- 催眠作用:
眠気を誘発するため、日中も眠くだるさを感じやすくなる。 - 深部体温上昇:
高温期が続き、身体のほてりや熱っぽさから夜の寝付きが悪くなる。
また、つわりの症状も不眠の原因になり得ます。
吐き気・腹痛・頭痛・腰痛といった体調不良が入眠に影響を及ぼすこともあるでしょう。
私の体験談(夢の変化)
一日中船酔いをしているように吐き気が続いた妊娠初期は、海で溺れる夢を何度か見た記憶があります。目が覚めても身体が揺れているような感覚が残り、朝から辛い時期もありました。
妊娠後期は、生まれた赤ちゃんに危険が迫るような夢や、自分自身が何かに追われるような夢を見ました。やはり、「正夢だったらどうしよう」と心配に思うこともありましたね。
妊娠初期の睡眠対策
生理的現象であるホルモンの作用に対策を講じることはできませんが、つわりの症状を軽減させることで、入眠しやすくはなるでしょう。
妊娠初期のつわり対策に関しては、別の記事に詳細をまとめています。是非参考にしてください。

においに敏感になってしまう方には、〔マスク×マスク用スプレー〕がおすすめです。通勤中や勤務中には特に重宝しました。
生活の木マスクスプレーは、マスクの外側に2〜3回スプレーするだけで、いつでもアロマの香りを楽しめるというもの。
嫌な匂いをカットし、心地良い香りがすーっと鼻に抜けるので、つわりの症状がひどかった時期にはとても役に立ちました。除菌効果もあるので、妊婦さんにとってはWで嬉しいですね。
妊娠中期の睡眠の変化
妊娠中期は比較的体調も安定し、睡眠の質も元に戻りやすくなります。
しかし、子宮が成長し、赤ちゃんの胎動も明確になってくると、お腹の重みや赤ちゃんの動きが気になり、なかなか寝付けないという人もいるでしょう。
また、徐々に増えていくエストロゲンの分泌量に影響を受け、眠りが浅くなることも考えられます。
就寝前のPC・スマホ操作は避けるなど、入眠をスムーズにするための工夫をしましょう。アロマを活用したり、全身のストレッチをしたりして、リラックスするのもいいですね。
「横向きに寝ると、赤ちゃんが脇腹をポコポコ蹴ってくる」という妊婦さんの声もよく耳にします。
「お腹の赤ちゃんが嫌がっているのかな?」と思うかもしれませんが、横向きに寝ることで赤ちゃんが窮屈になることはありません。
羊水がその役割をしっかりと果たしてくれるので、心配しないでくださいね。
妊娠後期の睡眠の変化
妊娠後期は、妊婦らしい体型になり、大きくなった子宮の影響で様々な症状が出やすくなります。睡眠にまつわる問題も多くなるでしょう。
妊娠後期の中途覚醒要因
- お腹の張り(子宮の収縮)
- 胎動(赤ちゃんの動き)
- こむら返り(足の攣り)
- 息切れ・動機(肺や心臓の圧迫)
- 頻尿
- RLS(むずむず脚症候群)
妊娠後期の睡眠対策
【こむら返り対策】
痛みを伴う足の攣りで夜中に何度も目が覚めてしまうのは、精神的にも辛いものがあります。
こむら返りを完全に予防することは難しいですが、対策として有効な方法はいくつか存在します。

【シムスの体位】
妊娠中期・後期にあお向けで寝ると、仰臥位低血圧症候群になりやすくなります。
低血圧を防ぎ、息苦しさや腰痛といった諸症状を抑えて眠りやすくするためには、シムスの体位をとりましょう。
シムスの体位の取り方
- 身体の左側を下にして横になる
- 下にある左足は真っ直ぐ伸ばす
- 右足は付け根も膝も曲げた状態にし、曲げた膝はベッドの上に倒す
- お腹に負担が掛からない程度に、少しうつ伏せ気味に体をかぶせる
抱き枕を使うことで無理なくシムスの姿勢をとりやすくなりますが、産後も長く使える3WAYタイプを用意しておくといいでしょう。
抱き枕としてだけでなく、授乳クッションとしても赤ちゃんのお座り練習クッションとしても活用できます。
【むずむず脚症候群対策】
妊娠とそれに起因する鉄欠乏が、むずむず脚症候群の原因になるともいわれています。
妊娠中の女性は、妊娠前よりも多くの鉄分を必要とします。日頃から不足することのないよう、食事やサプリメントで十分に摂取することを心がけましょう。

妊娠中は、寝れるときに寝よう
それでも眠れないときは、無理矢理夜に寝ようとするのをやめてもいいかもしれません。
産休前は難しいかもしれませんが、産休に入ってからは睡眠時間が不規則になっても大丈夫。眠れるときに眠ったり、お昼寝で睡眠を補充したりしましょう。
妊娠後期に経験する昼夜逆転現象は、赤ちゃんを迎えるための準備とも言われています。
産後の頻回授乳やおむつ替えに備えて、「ウォーミングアップをしよう」ということかもしれません。
睡眠時間を少しでも心地良いものにするために、お気に入りのパジャマを着用するのもいいですね。
分娩入院に向けて、産前産後兼用のマタニティパジャマを新調するという女性も多いでしょう。

産後はパジャマで過ごす時間も長くなるので、この機にお気に入りの一着を見つけてくださいね!
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妊娠中は様々なマイナートラブルに対応しなければなりません。
日々変化する身体や体調に戸惑うこともあるかもしれませんが、赤ちゃんとの対面を楽しみに、工夫しながら乗り越えていきましょう。


