マタニティ

マタニティマークはいつからつける?どこにつける?通勤時の体験談と思うこと

厚生労働省より現在のマタニティマークが制定されてから、10数年が経過しました。その知名度は高まってきたものの、妊婦さんが率先して身につけようと思える社会になるまで、まだまだ課題は多いように思います。

  • マタニティマークはいつから付ける?
  • マタニティマークはメリットばかりではない?
  • マタニティーマークを付けてみた感想は?

今回は、マタニティマークにまつわる自身の体験談を交えながら、その活用法についてまとめてみたいと思います。

マタニティマークとは

マタニティマークとは、妊産婦であることを周囲に示しやすくするために厚生労働省が発表したピクトグラムです。

マタニティマーク

それ以前にも様々なマタニティマークが存在しましたが、全国的な認知度を高めるために統一しようという声が上がり、2006年に厚生労働省が制定しました。

厚生労働省より

妊婦さんがマタニティマークを身につけることで、周囲の配慮や注意を促し、母子にとってやさしい環境を整備することを目的としています。

厚生労働省の呼びかけ

マタニティマークの発表とともに、厚生労働省が妊産婦への配慮を呼びかけています。

思いやりのある行動を…

電車内の優先席
  • 声をかけましょう:
    体調の悪そうな妊婦さんに気づいたら、声をかけましょう。
  • 席を譲りましょう:
    電車やバスなどで妊婦さんに席を譲りましょう。
  • 喫煙をやめましょう:
    妊婦さんの近くでは、喫煙をやめましょう。

妊娠初期は、母子の健康状態を良好なものにするために大切な時期です。しかし外見からは見分けがつかないため、「電車で席に座れない」・「たばこの煙が気になる」など妊婦さんにはさまざまな苦労があります。

マタニティマークはどこで手に入れる?

マタニティマークは様々な場所で、無料で受け取ることができます。

マタニティマークのキーホルダー

マーク自体は厚生労働省が商標登録をしていますが、使用規定に基づき使用する場合には、デザインを自由に活用することができるため、配布場所によってはアレンジを効かせた可愛いキーホルダーやオリジナルグッズを用意しているところもあります。

妊娠の記念にお気に入りの一つを探してみるのもいいですね。

各自治体の窓口(市役所・区役所など)

母子手帳の交付とともにマタニティマークを配布している自治体も多いようです。私の場合も、区役所で受け取りました。

公共交通機関の窓口

鉄道会社の駅窓口でも受け取ることができます。JR東日本の場合は、無人駅以外のすべての窓口で配布しているようです。

病院・クリニック(産科)

妊娠が確定した際に産院で配布しているところも多いようです。私も、赤ちゃんの心拍が確認されたときに産院オリジナルの可愛いマタニティマークをプレゼントされました。

雑誌の付録

たとえば『初めてのたまごクラブ』では、付録の一つとしてマタニティマークを用意しています。

通販で購入する

毎日身につけるものなので、デザインにこだわりたい人もいるでしょう。有料になってしまいますが、楽天やAmazonなどネットショッピングでも購入することができます。

ディズニーとのコラボや、御守り風のデザインもあります。可愛いですね。


マタニティマークはいつからつける?

マタニティマークを身につける時期について、特に決まりはありません。多くの自治体では、母子手帳の交付とともにマタニティマークを配布しているようですが、母子手帳の申請についても産院によって指示が異なります。

申請の時期
  • 赤ちゃんの胎嚢を確認できた時点で申請を行う
  • 赤ちゃんの心拍が確認できた時点で申請を行う
母子手帳

いずれにせよ、妊娠の兆候があり体調に不安を抱えている時点で、マタニティマークを身につけていいと思います。

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マタニティマークはどこにつける?

妊婦さんの多くは、外出用のバッグに付けていますね。周囲の人に分かりやすい場所を選びましょう。

つける場所の例
  • バッグ(持ち手・ファスナー)
  • スマホ
  • 財布
  • キーケース

目立つところだけでなく、免許証などの身分証明書とともに収納しておく妊婦さんもいるようです。私も2つ目のマタニティマークは財布の中に入れていました。万が一自分の身に何かが起きた場合、妊婦であることを証明するためです。

私が妊娠中につけた場所

私の場合は通勤用のトートバッグに付けていました。はじめは目立ちやすい持ち手の部分にしていましたが、マタニティマークを付けていたことで嫌な気持ちになったり、恐ろしい体験談を目にしたりしたことで、付ける場所をバッグの開け口やファスナー部分に変更しました。

バッグの開け口の近くなら、マタニティマークをいつでも出したり隠したりすることができます。必要に応じて変更できるので、精神的にも安心しました。

マタニティマークをつけて良かったこと

色々な意見があると思いますが、無事に妊娠・出産を終えた今、マタニティマークを付けていて良かったなと思えることの方が圧倒的に多いです。

妊婦さんのお腹

電車やバスで席を譲ってもらえた

妊娠初期はお腹も目立たず、外見上は妊婦と分からないので、マタニティマークなしに優先席に座ることはできませんでした。

優先席の表示

つわりの時期は吐き気や倦怠感がひどく、電車の揺れはそれに追い討ちをかけるような状態でした。出勤時間をずらしても、優先席以外は空席がないという路線だったので、立っているのが辛いときは本当に助かりましたね。

お腹が大きくなってからも、座っていると妊婦であることが分かりづらくなります。マタニティマークがあることで、周囲の視線を気にしたり、車内で座っていることに対する罪悪感のようなものを消化することができたので、精神的にも心強い存在であったことは確かです。

混雑する場所で周囲が気にかけてくれた

妊娠中はお腹を守るためにも、感染予防としても、なるべく人混みには向かいたくありません。しかし実際には、通勤や所用もあり、混雑する場所から完全に回避することは難しいですよね。

利用客の多いターミナル駅都市部に住む私にとって、生活圏内にある駅は利用者数がトップクラスのところばかりです。ラッシュの時間帯は、ホームや階段も押し合いながら進むという日常。妊娠中は、お腹を守ることに精一杯でした。

しかし、マタニティマークを付けていたことで、前後にいた人が気にかけてくれたり、押さないように周囲に声かけをしてくれたりしました。人の流れに逆らい、人混みをかき分けて階段の手すりの方に進んでも文句を言われなかったので、ほっとしたのを覚えています。

スーパーで重い荷物を運んでもらえた

食料品や日用品の買い出しは、意外と力仕事だったりしますよね。重い荷物を持つことでお腹が張りやすくなることもあるので、なるべく「持ち上げる」という動作を避けたいという時期もありました。

スーパーマーケットそのため、近所のスーパーやドラッグストアの店員さんに優しい人が多かったのは本当に助かりました。会計処理が済んだあとに買い物かごをカートに戻してくれたので、身体がつらい時期の労力が随分と軽減しました。

マタニティマークをつけて怖かったこと・嫌だったこと

マタニティマークをつけていて良かったと思えることの方が多いものの、ネット上で飛び交う体験談のように、私自身も落ち込んでしまうような出来事をいくつか経験しました。

電車内で舌打ちされた

優先席を含めどの席も空いていなかったので、車内で比較的スペースのある方に移動したときのことです。目の前に座っていた中年のサラリーマンが、舌打ちをしながら立ち上がりました。

マタニティマークを付けていた私のために席を空けてくれたことは明らかだったので、申し訳ない気持ちを抱えながら「ありがとうございます」と伝えると、無言で立ち去り大きな溜め息をつかれてしまいました。

お腹をなでる妊婦優先席に座っていたときに、「昔は妊婦を病人扱いしなかった」と聞こえるように言われたこともあります。

ただ立っているだけでも、マタニティマークに気付いた瞬間目の前の人がスマホをしまって目を閉じたり、あからさまに目をそらされたりしたこともあります。

  • みんな多忙で披露困憊なんだろう…
  • 見た目では分からないが、体調が悪かったり怪我をしていたりするのかもしれない…
  • 席を確保するために、早くから並んでいたのかもしれない…

きっと私には分からない事情があるのだろうと思い、なるべく深く考えないようにしました。

とはいえ、マタニティマークに対して嫌悪感を抱く人も一定数はいることを痛感せずにはいられませんでした。

妊娠していることを素直に喜べなくなった

不妊治療をしている方や子どものいない方が、「妊婦さんを見るとイライラする」という声を上げているのを目にしてしまい、体調の安定しているときはマタニティマークを隠していた時期もありました。

実際に、職場で不妊治療をしている同僚も数名いたので「配慮をお願いします」と上司から忠告されたこともあります。

自ら「幸せアピール」をしたつもりは一切ありませんでしたが、妊婦であることを申し訳なく思ったり、妊娠に関する話題を極力避けたりしましたね。

マタニティマークに関して思うこと

マタニティマークを付けるべきかどうか、悩む妊婦さんも多いと思います。しかし、マタニティマークを付けることで母子の安全がより確保されるのであれば、子どもを守る母として堂々と付けるべきだと思います。

ママの手に触れる赤ちゃん「妊娠は病気ではない」と言われることもあります。確かに妊娠は病気ではないので、つわりを抑える薬もありません。体調も読めません。想定外の症状が時間差で襲ってくることもあります。

貧血の症状や重心の変化により、転倒しやすくなったりもします。

周囲がどう思おうと、

  • 妊娠は喜ばしく、おめでたいこと
  • お腹の命は尊いものであること

これらは紛れもない事実です。

マタニティマークを身につけることで、母子の安全が高まる可能性が少しでもあるのなら、赤ちゃんのためにも堂々と活用したいですね。

お腹を必死に守ろうとするあなたは、もう立派なお母さんです。

Mommy LIFE 運営
まいママ
ゆるっと育児中のママブロガー。結婚・妊娠・出産・子育てを通して学んだことを雑記ブログ【Mommy LIFE】にまとめています。食べることが大好き!家族で旅行に行くことを楽しみに、日々奮闘しています。
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