バースプランを書くならそれなりにこだわりたいけれど、具体的に何をどう書けばいいの?という悩みを持つ方も多いでしょう。
バースプランとは?
- 出産に関する希望を産院と共有
- 赤ちゃんを迎えるための心構え
- 入院をスムーズにするための準備
- 入院生活を有意義にするための計画
納得のいくバースプランを完成させることも、大切な出産準備の一つです。後悔しないためにも、素直な思いをしっかり形に残しておきましょう。
この記事で分かること:
- バースプラン作成上の注意点
- バースプランの具体的な記入例
- バースプランの書き方とコツ
今回は、無痛分娩やカンガルーケアを体験した私が実際に提出したバースプランを紹介しながら、バースプラン作成上のポイントや書き方のコツについて解説したいと思います。



赤ちゃんを迎える準備はOK?
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バースプランにこだわりたい!でもその前に…
医療が進歩し、お産の安全性が高まっていく中で、「どのようなお産にしたいか」という妊婦さんの声を尊重する傾向も強まってきました。
赤ちゃんの誕生は「奇跡」とも称されるほど、お産には母子ともに大きな負担がかかります。
バースプランは理想を表現したものですが、必要に応じて、医師や助産師さんの判断を優先すべきという点は、理解しておくべきでしょう。

また、バースプランは出産に関することだけでなく、入院中の過ごし方についても記入する項目があります。
一人で抱え込まずに、家族ともよく話し合いながら完成させたいですね。
こだわりバースプランの記入例
バースプランを作成するにあたり、参考になるような文例があると書きやすくなりますよね。
自由記入欄には、不安に思うことや相談したいことなども記入しておくといいでしょう。
陣痛室での希望

- LDRを希望する
- お産の進行を積極的に促したい
(階段の上り下りなどをしたい) - クッションを持ち込みたい
- テニスボールを持ち込みたい
- テレビを見て過ごしたい
- 好きな音楽をかけたい
- 好きなアロマをたきたい
- 照明を暗くしてほし。
- 進行状況を随時教えてほしい
- 内診は最小限の回数にしてほしい
- 痛みを和らげる方法を教えてほしい
- 効果的なマッサージなどを教えてほしい
- なるべく陣痛促進剤は使わないでほしい
- 積極的に陣痛促進剤を使ってほしい
- 無痛分娩でも少しは痛みを感じたい
(子宮口が◯◯cm開くまで待ちたい) - すぐに無痛分娩の処置を行ってほしい
- なるべく家族と過ごしたい
- できるだけ一人にしないでほしい
分娩室での希望

- 立ち会いを希望する
- 夫だけでなく実母にも連絡してほしい
- 人工破膜はできるだけ避けたい
- 鉗子分娩はできるだけ避けたい
- 吸引分娩はできるうだけ避けたい
- 会陰切開はできるだけ避けたい
- 会陰切開をするときは、事前に伝えて
- 写真や動画を撮影したい
- 産声を録音したい
- すぐに性別を教えてほしい
- へその緒は夫に切ってもらいたい
- 生まれたらすぐに赤ちゃんを抱きたい
- 一番に夫に抱っこさせてあげたい
- 生まれたらカンガルーケアをしたい
- 家族写真を撮ってほしい

分娩直後〜産後2時間までの希望

- 赤ちゃんに母乳をあげたい
- 胎盤を見たい
- 家族に血液や胎盤を見せないでほしい
- 家族だけで過ごせる時間も作ってほしい
入院中の希望

- 家族以外の面会は断ってほしい
- 家族の面会時間を長くしてほしい
- 赤ちゃんの授乳について指導してほしい
- 育児全般について教えてほしい
- 夫にも沐浴の方法を指導してほしい
- できるだけ母乳で頑張りたい
- 粉ミルクを足すタイミングを教えて
- 産後すぐに母子同室を希望したい
- 産後は体調をみながら休む時間も欲しい
- 早めの退院を希望したい
- 延泊を希望したい
- 家族と一緒にお祝い膳をいただきたい
- 食事はラウンジでなく個室でとりたい



バースプランの書き方のコツ
私にとって出産ははじめての経験でしたが、バースプランに関しては正直あまり関心がありませんでした。
「とにかく無事に生まれてほしい」という一心で、そのために必要なことは信頼できる先生や助産師さんにお任せしたいと思っていたからです。
しかし、助産師外来で規定の用紙を受け取り、記入方法について具体的に指導していただいたことで、バースプランへの印象がガラリと変わりました。
バースプランの作成は、先生や助産師さんとともに、赤ちゃんを迎えるための大切な準備の一つであると感じたからです。
出産に関する産院の規定を理解する
私が出産した産院では、バースプランの提出にあたり、様々な約束事がありました。
何がOKで何がNGなのかを理解してから書けるように、まずは出産予定の産院が示す規定を確認しておきましょう。
他の書類との整合性を図る
出産関連の同意書をはじめ、他の書類と内容が矛盾しないようにしましょう。
無痛分娩に関する同意書
無痛分娩に関する産院開催の説明会に必ず出席し、そこで配布された同意書に署名の上、入院時に提出しました。
- 無痛の処置ができない場合もある
- 写真や動画撮影は産後のみ可 など
カンガルーケアに関する同意書
カンガルーケアを希望する場合、助産師外来で説明を受けた上で同意書に署名の上、入院時に提出しなければなりませんでした。
- カンガルーケアが出来ない場合もある
- 母子の体調を優先する など
立ち会い出産に関する同意書
立ち会い可能なのは家族のみ。立ち会い希望の人物の氏名や続柄を記入の上、入院時に提出しました。
- へその緒を切るなどの処置はできない
- 立ち会いを中断する場合もある など
撮影OKなタイミングや立ち会い可能な人数など、産院によって ルールが異なります。事前に確認してから、その範囲内でバースプランに希望を書きましょう。
【体験談】私が出産入院した産院の例
バースプランを作成する前に、助産師さんから受けた指導内容を紹介します。
- 母子の健康を最優先する。
- フリースタイル分娩は、分娩台で行えるスタイルに限る。
- 感染等のリスクを考慮し、体調に問題のある人物の立ち会いは許可されない。
- 帝王切開時の立ち会いはできない。
- 立ち会い時は、医師や助産師の指示に従うこと。
- 動画の撮影は、赤ちゃんの誕生後から可能となる。
- 家族がへその緒を切るなどの医療処置は行えない。
無痛分娩で痛みがなかったので、子宮口全開になるまでは分娩台の上でのんびり待機していました。
スマホを片手に家族と連絡を取り合ったり、暇潰しをしたりと、比較的自由に過ごせましたね。


【体験談】私が提出したバースプラン
助産師さんと相談しながら作成した実際のバースプランを一例として紹介します。質問事項は、すべて産院から用意されたものです。
無痛分娩を希望しますか?
→希望します。
立ち会い出産を希望しますか?
→希望します。
立ち会いを希望する場合、どなたの立ち会いを希望しますか?
→ 夫(実母も立ち会う可能性あり)
分娩時、ご自宅からの来院手段と所要時間を教えてください。
→ 徒歩10分
→ 自家用車もしくはタクシーで3分
分娩時に希望することがあれば書いてください。
→ 生まれてすぐの赤ちゃんの写真や動画を撮りたい。母子の状態が安定している場合に限り、カンガルーケアをしたい。胎盤を見たい。
分娩時に、スタッフにして欲しいことがあれば書いてください。
→ お産の進行状況を随時説明してほしい。呼吸法をリードして欲しい。血液や胎盤は夫には見せないでほしい。家族写真を撮ってほしい。
母乳育児に関する希望はありますか?
→ なるべく母乳で、必要に応じて粉ミルクを追加したい。
入院時に付き添い宿泊を希望しますか?
→ 夫の宿泊を希望する。
入院中、スタッフにして欲しいことがあれば書いてください。
→ 母乳指導・調乳指導をしてほしい。夫にもおむつ替えやげっぷ・沐浴の指導をして欲しい。母子同室を希望するが、体調によっては赤ちゃんを預けて休む時間も欲しい。
育児環境について教えてください。現在、どなたと一緒に暮らしていますか?
→ 夫
産後、育児や家事を協力・サポートしてくださる方はいますか?
→ 夫、実母、実父、実妹(経過に問題がなければ産後約一か月、里帰り予定)
入院中の個室に希望はありますか?(特別室・和室・洋室)
→ 和室
新生児聴力検査は希望しますか?
希望する。
出産当日は希望の和室に空きがなく、残念ながら洋室になってしまいました。しかしそれ以外は、すべてバースプランの通りになりました。

忙しい中でも温かく丁寧にサポートしてくださった助産師さんには頭が上がりません。
皆さんにとって、思い出深い魅力的なお産になるといいですね。家族とじっくり相談しながら、出産準備を進めていきましょう。



