体調に波のある妊婦さんは、美容院へ行くことさえも心配になってしまいますよね。
とはいえ、女性にとって定期的な髪のメンテナンスは欠かせないものであり、妊娠中や産後に適したヘアスタイルを見つけることも大切ですよね。
妊娠中の美容院利用は…
- 体調を最優先に!
- 無理をせず美容師さんに相談を
- 施術はなるべく時短で
- 美容院に行けなくてもOKな髪型に
私は妊娠中に油断してしまい、美容院で倒れてしまったという苦い苦い経験があります。
そこで今回は、私の体験をもとに、妊婦さんが安心して美容院に行くためのポイントをまとめてみたいと思います。



すぐに読める目次
妊娠中に美容院で倒れた体験談

私は第一子を妊娠中に、美容院を3回ほど利用しました。そのうち、急激な体調の悪化を経験したのは意外にも【安定期】のことでした。
妊娠初期の美容院体験
妊娠が発覚し、徐々につわりの症状が悪化していきました。ドライヤーの熱風が苦痛になり、「とにかく髪を早く乾かしたい」という一心で、比較的体調の良い日を選んで美容院に行きました。
当日は妊婦であることを伝えた上で、担当の美容師さんにいくつかお願いしてみました。
- ケープはきつく締めないで〜
- ドライヤーは冷風でお願いします〜
- 仕上げにオイルなどは使わないで〜
匂いに敏感な時期だったので、独特の香りを持つスタイリング剤は避けた方が良いと思いました。
担当の美容師さんは出産経験のある女性だったので、理解していただけて助かりました。
そしてこの時はうっすら気持ちが悪くなったものの、大きな問題もなくクリアできました。
ハホニコ ヘアケアドライタオル
私が妊娠期から愛用しているのが、美容師さんが考案したハホニコ ヘアケアドライタオルです。
デリケートな髪を傷めることなく、驚きの吸水性・速乾性でドライヤーの使用時間を大幅に短縮してくれます。
産後も活躍してくれますが、肌ざわりが滑らかで適度な大きさなので、赤ちゃんのお風呂上がりにも使えます。
洗濯後も、他のタオルに比べてスピーディに乾きますよ!
安定中期(安定期)の美容院体験
つわりが落ち着き活動的になれてきたので、美容院に行く日を楽しみにしていました。
そして、妊娠の経過や体調によっては出産前最後の美容院になるかもしれないと思い、当日はカットだけでなくトリートメントやヘッドスパまで予約していました。
最後にトリートメントを浸透させるため、座った状態で雑誌を読みながら時間が経つのを待っていたときのことです。
ケープ(クロス)で密封状態になり、上半身に熱がこもってサウナに入っているような感覚に陥りました。
少しずつ気持ちが悪くなり、息が苦しくなってきたものの、身動きもとれない状況です。
だんだん息が吸えなくなってきて限界を感じたので、自ら美容師さんを呼び、ケープを外してもらいました。
そして座ってもいられなくなり、「お手洗いに行きたい」と嘘をついて休みに行きました。
しかし、化粧室に到着して気が抜けた瞬間、目の前が真っ白になって一時的に意識が飛んでしまいました。
そして気が付くと、床にしゃがみ込んでいたのです。全身からは信じられないくらいの滝汗が流れてきました。
びっくりしましたが、汗がおさまり寒気を感じた途端、それまでの症状は嘘であったかのようにおさまりました。
安定期だからといって、妊婦であることを忘れてはいけません。
→ 体調に少しでも不安があれば、美容院に限らず無理をしないようにしましょう。
施術中に異変を感じたら、ためらうことなく担当の美容師さんに相談しましょう。
→ 少しくらいなら我慢できるという考えが、結果として症状を悪化させてしまうこともあります。
私の場合は美容師さんが何度も「大丈夫ですか?」と聞いてくれたのに、施術を中断して待たせてしまうことに申し訳なさと恥ずかしさを感じ、「大丈夫です」と答え続けてしまいました。
体調に波がある妊娠期は特に、気遣ってくれる人の温かい声に甘えて、母子の安全を第一に考えたいですね。
ヘアリエ クイックブローミスト
つわりから解放された妊娠中期は、速乾アイテムとしてヘアリエのクイックブローミストも取り入れてみました。
タオルドライ後、髪の内側や根元を中心にスプレーし、いつも通りにドライヤーをかけるだけでOKです。
妊娠後期の美容院体験
安定期のハプニングもあり、妊娠後期に美容院に行くことをためらいましたが、出産前にカットだけでも済ませておきたいと思い、体調の良い日に当日予約で駆け込みました。
短い時間で終了したので、この時は問題もなく終了しました。反省を踏まえ、無理をしなかったことが良かったようです。
妊婦はなぜ美容院で体調が悪化しやすいのか?
妊娠中は、妊婦特有のマイナートラブルを生じやすくなります。美容院に行く際は、時期に応じて事前の対策をしっかり行いましょう。
妊娠初期の美容院対策
妊娠初期は、つわりの症状に悩む妊婦さんが多いでしょう。
- シャンプーやスタイリング剤の匂い
- ドライヤーやパーマの機器による熱
- 長時間の同一姿勢
- 長時間の施術
体調の優れない時期は、パーマやカラーリングは避けるべきかもしれません。
ブローに伴うスタイリング剤の使用も、まずは美容師さんに相談しましょう。
匂い対策としてマスクを着用する場合は、マスクとケープ(クロス)で上半身〜顔にかけて熱がこもりやすくなります。息苦しさを感じたら、すぐに外すようにしましょう。
新型コロナウイルスの影響で、マスク着用を義務付ける美容院が大半かと思います。妊娠中は感染対策を優先し、美容院の利用もよく考えた方がいいでしょう。
妊娠中期の場合
安定期に入ると、比較的体調は落ち着いてきますが、徐々にお腹も大きくなってきます。腰痛や足のむくみに悩む人もいるでしょう。
妊娠初期同様、無理のない範囲で施術内容を選びたいですね。
妊娠後期の場合
妊娠後期は、大きくなった子宮が心臓や肺を圧迫するため、息苦しさを感じやすくなります。
また、あお向けになることで仰臥位低血圧症候群のリスクも高まります。吐き気を催し顔面蒼白になり、頻脈・冷汗といった症状を引き起こすこともあります。
シャンプーやトリートメントの際は、十分に気をつけましょう。
妊婦が美容院に行くべきタイミング〜いつからいつまで?〜
美容院に通う頻度には個人差があると思います。妊娠中はどの時期に訪問しても、何かしらのリスクというものは存在します。
妊娠中に3回行きたい
妊娠初期・妊娠中期・妊娠後期にそれぞれ体調の良い日を選んで行きましょう。臨月は避けた方がいいですね。
妊娠中に2回行きたい
安定期前半と妊娠後期前半(臨月前)に、それぞれ体調の良い日を選んで行きましょう。
妊娠中に1回行きたい
安定期後半に体調の良い日を選んで行きましょう。
妊娠の経過や体調には個人差があります。
希望する施術によっても、体への負担は異なります。信頼できる美容師さんに相談し、無理のないように気をつけましょう。
妊婦さんにおすすめのヘアスタイルは?
あくまで私の経験や友人知人の声をもとにアドバイスするならば、産前産後を通して、スタイリングもメンテナンスも一番楽なスタイルは、【パーマなし・カラーなし・短めのセミロング】です。
- ドライヤーに時間がかからない
- ブロー不要でも何とかなる
- まとめれば寝癖も気にならない
- 産後は授乳時に邪魔にならない
妊娠中で体調の優れない日でも、産後の慌ただしい朝でも、ブロー不要で「結べば何とかなる」というのは、最高の時短になります。
妊娠初期に「とにかく短く」と思ってボブにしましたが、結べない長さは寝癖の対応もスタイリングも意外と面倒くさく感じました。
また、産後の頻回授乳で髪が邪魔に感じてしまうこともありました。
パーマもカラーリングもなしということは、その後のメンテナンスも不要ということになります。
産後はしばらく外出できないので、それでも何とかなるスタイルを選んで良かったなと思います。
先輩ママに聞く!産後に適した髪型は?
他の先輩ママたちの意見はどうでしょうか?
「次に出産するなら、髪型はどうしますか?」というアンケートの結果を見てみましょう。
1位:セミロング(40%)
- ロングはケアが大変なので…
- 結べるけれど、手入れも簡単な長さ!
- くせ毛も寝癖も気にならない
- パーマをかけて結べばそれなりに見える
- 寝落ちしても寝癖がつきにくい
2位:ボブ(22%)
- 子どもに引っ張られない長さ
- 乾かす時間がかからない
- 育児に慣れてきた頃には適度に伸びる
3位:ロング(20%)
- 結べないと邪魔
- お団子ができる長さがいい
- やっぱり上品に見える
4位:ショート(18%)
- 乾かす時間をとにかく短縮したい
- 子どもに髪を引っ張られない
- 産後の抜け毛対策に
引用元:『たまごクラブ』2018年6月号
何を優先すべきかで、なりたいヘアスタイルも変わってきますよね。
とはいえ、女性にとって「髪は命」とも言われる大切な要素です。美容師さんに相談しながら、産前産後でも扱いやすく、納得のいく髪型を探っていきましょう。


