赤ちゃんの繊細なお肌には、毎日の保湿ケアがとっても重要です。
赤ちゃんのための保湿ケアは、デリケートなお肌を乾燥から守るだけでなく、実はアレルギー予防のためにも重要と言われています。
赤ちゃんの保湿は…
- 新生児から始めよう
- 季節と問わず毎日保湿しよう
- お風呂上がりの保湿は特に大事
- アレルギー予防にも貢献する
両親学級や産後での育児指導では、授乳やおむつ替えの手順を教わっても、スキンケアの方法までカバーしてくれるところは意外と少ないようです。
というわけで、赤ちゃんのための保湿ケアについて、新しい知見も踏まえながら分かりやすく解説したいと思います。



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新生児から保湿が必要な理由
きめ細やかでプルプルもちもちな、赤ちゃんの肌。それ故に、「スキンケアなんて必要ない」と誤解してしまう方もいるでしょう。
昔は今ほど保湿を重視していなかったので、「赤ちゃんは自然なままが一番」「赤ちゃんには余計なものを塗らない方がいい」という意見も残っていたりします。
しかし実際には、赤ちゃんの皮膚はとても薄く、その機能も未熟なために、毎日のケアを必要とするほど弱くて繊細なのです。
赤ちゃんの肌の特徴

私たち大人の肌と赤ちゃんの肌には、どのような違いがあるのでしょうか。
皮膚が薄い
皮膚の構造はほぼ変わらないものの、大人の半分ほどの薄さしかありません。
バリア機能が未熟
肌の水分保持機能やバリア機能が未熟なため、乾燥しやすく外部からの刺激による影響を受けやすくなっています。
皮脂分泌が徐々に定価
出生直後は胎脂という脂肪分に覆われていますが、それもすぐに剥がれ落ち、肌を守るものがなくなってしまいます。
また、生後2ヶ月以降は皮脂の分泌も少なくなり、肌が乾燥しやすくなります。
汗をかきやすい
体は小さくても大人と同じ数の汗腺を持つため、赤ちゃんはとても汗をかきやすくなっています。
刺激に敏感
涙・よだれ・食べこぼし・汗などを拭く機会が多く、肌が摩擦を受けやすい状態にあります。
つまり、とてもデリケートでありながら、大人よりも外部からの刺激を受けやすいという特徴があるようです。
赤ちゃんの保湿はいつから始める?
新生児期からきちんとお手入れをすることで、様々なトラブルの発症を抑制することができます。
「肌トラブルがないから大丈夫」というわけではなく、肌トラブルを起こさないためにケアをすることが重要です。
赤ちゃんの肌トラブル対策とは
肌が乾燥すると、肌のバリア機能もさらに下がってしまうため、外部からの刺激に対してより敏感になってしまいます。
- 乾燥
- 乳児湿疹
- オムツかぶれ
- よだれかぶれ・食べこぼしかぶれ
- あせも
赤ちゃんの肌に対しては保湿だけでなく、温度調整のために適した衣類を選んだり、こまめにおむつを替えてあげたりと、注意すべき点は多岐にわたります。

アトピー性皮膚炎の予防にもなる保湿
早期からの適切なスキンケアは、アトピー性皮膚炎の予防にも貢献するといわれています。
国立成育医療研究センター
世界初!
アレルギー疾患の発症予防法を発見2014年、「新生児期から全身に保湿剤を使用した乳児は、そうでない乳児に比べて、アトピー性皮膚炎の発症リスクが3割以上低減した」という興味深い研究結果が報告されました。
つまり、アトピー性皮膚炎の予防には、早い時期から全身の保湿ケアを継続して行うことが重要ということになります。
各種アレルギーの予防にもなる保湿
肌のバリア機能が低下すると、外部から様々な物質が体に侵入しやすくなってしまいます。
その結果、花粉やハウスダスト・ダニなどのアレルゲンの影響も受けやすくなります。
ハウスダスト対策

- 全身の保湿で肌のバリア機能を高める
- 赤ちゃんが過ごす環境は清潔に保つ
- 寝具に防ダニ・アレルギー対策を施す
ダニ対策としては、カーペットやベビーベッド・クローゼットなど、気になるところに置くだけでダニを捕獲してくれる、ダニ取りシートなどが便利です。
国内生産されていて殺虫剤も使用していないので、ママやパパも安心して使用できますね。
ダニは誘引されるとシート内に吸着し、死骸が残らないため清潔に使い続けることができます。
食物アレルギー対策

前述の研究報告に関連し、アトピー性皮膚炎が卵アレルギーの発症と関連することも確認されました。
乳児期のアトピー性皮膚炎は、食物アレルギーなどのアレルギー疾患の発症誘因となり得る。
食物アレルギーはこれまで、口から食べることでアレルゲンが体内に侵入し、発症すると考えられてきました。
しかしそれだけではなく、肌を介して体内に侵入することも発症要因の一つになると考えられるようになったわけです。
たとえば卵や乳製品を食べる家庭では、家庭内のホコリの中に卵の抗原が含まれています。
また、家族の手についた卵や乳製品の抗原が、バリア機能の低下した赤ちゃんの肌に接触することで、そこから侵入・感作され、食物アレルギーを発症するリスクが高まるということです。
つまり、肌のバリア機能を高め、肌荒れや湿疹・皮膚炎を引き起こさないようにすることが、食物アレルギーの予防にも効果的だということが分かりますね。
赤ちゃんのための保湿ケアのやり方
赤ちゃんのためのスキンケアとして大切なことは、とてもシンプルです。私たち大人にも当てはまることですね。
- 清潔を保つ
- 保湿する
- 紫外線から守る
赤ちゃんのお風呂で気をつけること
体を洗う際には、赤ちゃんでも使える低刺激の石けんやボディソープを使いましょう。
たっぷりの泡で優しく洗ってあげることが大切なので、泡で出てくるタイプのものが便利です。
植物由来の石けん成分で、肌にも環境にも優しいベビーソープです。NG成分ゼロなので、アレルギーの心配がある赤ちゃんでも安心して使用できます。
また、沐浴終了後の赤ちゃんには、スポンジバスマットがあると便利です。
体に合わせた窪みがあるマットで、寝かせても安定するので、ママも落ち着いて丁寧に洗うことができます。
残った洗浄料は肌を刺激する原因となるので、シャワーでしっかりと流してあげましょう。
赤ちゃんの保湿ケアのタイミングと頻度
お風呂上りの保湿ケア
お風呂の後は、入浴前よりも水分量が低下する(過乾燥状態になる)ため、10分以内に保湿することが大切です。
入浴後にまったく保湿をしなかった場合、10分が経過したあたりから肌の水分量が急速に低下するという研究報告もあります。
保湿ケアの頻度
赤ちゃん用の保湿剤を、一日に2回以上、全身にたっぷりと塗ってあげましょう。
その他、よだれを拭いた後や離乳食の前後に口回りを保湿してあげたり、オムツ替えのタイミングでお尻や腰回りを部分的にケアしてあげるのもいいでしょう。
- お風呂のあと
- 着替えたり、汗を拭いたりしたとき
- オムツ替えのとき
- 食事の前後
- 外出前
保湿のタイミングで、赤ちゃんの肌にあせも等のトラブルがないかをしっかり確認してくださいね!
赤ちゃんのためのおすすめの保湿剤と選び方
ベビー用の保湿剤は新生児から使えるものもあれば、生後1ヶ月から使えるものもあります。
また、赤ちゃんの肌にも個人差があります。
評判の良い保湿剤でも合う・合わないはあるので、まとめ買いはせずにまずは反応を見るようにしましょう。
両親学級やベビー用品店では試供品をもらえる機会も多いので、大切に保管しておき、試せるようにしましょう。
保湿剤は治療薬ではない
保湿剤によっては、「乳児湿疹に効く」「あせもが治る」という口コミを目にすることもあります。
しかし、保湿剤は治療薬ではありません。
保湿剤を塗布することで肌のバリア機能が高まり、肌トラブルを予防したり、自然治癒の過程をサポートしたりすることはあっても、市販の保湿剤が皮膚疾患を治すわけではありません。
乳児湿疹やあせもが長引いたり、悪化することがあれば、まずは小児科や皮膚科に相談しましょう。
赤ちゃんの保湿剤:おすすめの市販クリーム
これまで試供品も含め、たくさんの保湿剤を使用してきましたが、乾燥性敏感肌にぴったり!と思った市販のアイテムを3つほど紹介します。
アベンヌ トリクセラNTフルイドクリーム
生後1ヶ月から使用できるアベンヌの全身用保湿クリームです。
みずみずしいテクスチャーで、少量でも広範囲をカバーできます。

お風呂上りに欠かせないアイテムとなり、娘には生後3か月以降、メインの保湿剤として活用しています。
キュレル ローション
赤ちゃんでも使える全身用乳液です。
キュレルものびが良く、使用後はベタつきません。肌にすーっと馴染んでいくので、動き回る赤ちゃんの保湿には助かります。
ファムズベビー
母子手帳の副読本にも掲載されている、新しいタイプの保湿剤です。
産後、手洗いの回数が増えた私の手も乾燥とは無縁になったので、驚きの保湿力です。
新生児でも使用できるので、退院してから3ヶ月程度はメインで使用していました。持ち運びに便利なので、外出先での重ね塗りには今でも活躍してくれます。
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乳児健診で受けた保湿ケアのアドバイス
新生児期から毎日保湿剤を使用してきましたが、7ヶ月健診の時に「もっと保湿を頑張って!」と指摘されてしまいました。
顔や腕、脚など、露出のある部位はこまめに保湿していたのですが、服を脱がせてまでスキンケアをしていなかった親の責任なので反省しています。
とても丁寧に診てくれる小児科で、「背中が少し乾燥しているから気をつけてくださいね」と、軟膏まで処方してくれました。
それ以来、赤ちゃんのスキンケアについて改めて勉強し、毎日2回以上の保湿ケアを欠かさず行っています。


