このブログでは、現在国内販売されている液体ミルク【アイクレオvsらくらくミルク】について、様々な視点から比較・検証しています。
平成30年8月8日、厚生労働省および消費者庁において法が改正され、ついに日本でも乳児用液体ミルクの製造・販売が可能になりました。
2019年3月11日、東日本大震災から8年の月日を経て、日本で初めての液体ミルク「アイクレオ赤ちゃんミルク」が江崎グリコから販売されました。

続いて2019年4月26日、明治からも「らくらくミルク」の全国発売が開始されました。
液体ミルク解禁は嬉しいけれど、
- どっちを買えばいいの?
- どんな違いがあるの??
と、悩むママも少なくありません。
そんな方のために、この記事をまとめました。これを読めば、それぞれの液体ミルクの特徴や違いを数分で理解できるでしょう。購入を検討している方は、是非参考にしてください!

すぐに読める目次
液体ミルクを比較した結果
結論から述べると、どちらの液体ミルクが適しているかは赤ちゃんの月齢や使用用途によって異なります。
アイクレオ | らくらくミルク |
|
|
栄養成分に関しては、ほとんど違いがありません。
開封後は長持ちしないため、月齢の低い赤ちゃんであれば紙パックのアイクレオを、そしてミルクを一度にたくさん飲む赤ちゃんであればスチール缶のらくらくミルクが合っているでしょう。
では、さらに細かく比較・検証してみます。
乳児用液体ミルクの特徴
液体ミルクは授乳時の調乳の手間を省くことができるため、粉ミルクに比べて授乳者の負担軽減や安全面で様々なメリットがあると期待されています。
安全かつ簡単に準備ができるため、時短になる。
調乳用のお湯を必要とせず、必要な所持品が少なくて済む。
ライフラインが断絶した場合でも、水・燃料等を使わずに授乳することができるため、災害時の備えとしても活用できる。
乳児を伴って来日する外国人の利便にも寄与する。
海外では一般的に使用されていますが、日本でもようやく解禁となりました。ドラッグストアでも見かけるようになり、急速に普及したきた印象がありますね。
液体ミルクの授乳までの手順
現在国内で販売されている2つの液体ミルクは、準備までの過程に異なる部分があります。
グリコ アイクレオ赤ちゃんミルク
調乳の前に必ず手を洗いましょう。哺乳瓶は、あらかじめ消毒しておきます。アイクレオの場合は、裏面に専用ストローが付いています。
【1】未開封の赤ちゃんミルクをよく振ります。
【2】ストローを袋から取り出します。
【3】ストローを商品に挿し、その後手前に少し戻して、ストッパーで穴をふさぎます。
【4】消毒した哺乳瓶に、ミルクを注ぎます。

私も一度、ミルクをこぼしてしまいました。2回目以降は特に問題もなく、スムーズに準備することができました。
明治ほほえみ らくらくミルク
調乳の前に必ず手を洗いましょう。哺乳瓶は、あらかじめ消毒しておきます。また、缶に汚れや破損がないか確認しておきましょう。
【1】缶をよく振ってから、ふたを開けます。
【2】消毒した哺乳瓶に、ミルクを注ぎます。

内容量は240mlです。赤ちゃんが飲む量に合わせて哺乳瓶の大きさを選びましょう。
液体ミルクの違いを徹底検証
どちらも準備は簡単で、誰でもすぐに授乳できそうですね。
並べて見比べてみると、明治の「らくらくミルク」の方が色が濃く、少し茶色っぽい印象がありますね。香りも強い気がします。
液体ミルクの価格を比較
1mlあたりの価格を比較すると、アイクレオの方が高く設定されています。
グリコ アイクレオ |
税別 200円(125ml) ※1.6円/ml |
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明治 らくらくミルク |
税別 215円(240ml) ※0.9円/ml |
液体ミルクの栄養成分を比較
どちらも100mlあたりのエネルギーは68kcalです。その他の栄養素についても、極端な違いはありません。母乳を徹底的に研究して作られています。詳細は、公式サイトを確認してください。
液体ミルクの容器
グリコ「アイクレオ」
海外の液体ミルクで主流となっている紙パック。6層からなる構造でしっかりとおいしさを守ります。 軽くて持ち歩きやすく、捨てやすいのが特徴です。
明治「らくらくミルク」
スチール缶。外部からの衝撃に対して耐久性に優れています。また、酸素や光といった中身の品質劣化をもたらす要因を、完全に遮断できる密封性と遮光性があります。
液体ミルクの液色を比較
グリコ「アイクレオ」
超高温短時間殺菌で、余分な熱を加えずミルク本来の白さをキープしています。
明治「らくらくミルク」
高温殺菌しているため、液色がやや茶色っぽくなっています。
こういった特徴から、明治「らくらくミルク」の賞味期限は1年間となっているのに対し、グリコ「アイクレオ」は製造日から6ヶ月となっているみたいですね。
ちなみに、明治ほほえみ「らくらくキューブ」も並べてみると、やはりキューブタイプは高温殺菌という過程がないためか、色が真っ白ですね。
真ん中がキューブタイプ、両端が液体ミルク
液体ミルクの風味を比較
明治「らくらくミルク」の方がミルクの香りが強く、味は濃く甘い印象がありました。しかし実際に飲むのは赤ちゃんなので、娘に飲ませてみました!

パパが飲ませてくれました。
どちらも嫌がることなく、勢い良くゴクゴク。離乳食も好き嫌いがない娘なので、あまり参考にならないかもしれません…
液体ミルクの口コミ
災害用の備蓄品としてだけではなく、普段使いとして活用する方も増えてきました。調乳の必要がないので外出時は便利ですし、自宅でも夜間授乳時の時短になりますね。
https://www.instagram.com/p/B2bsNJvH4su/?utm_source=ig_web_copy_link
アイクレオの場合、紙パック用の乳首を使うとさらに便利になります。
液体ミルクは使用用途で選ぼう
どちらも便利な液体ミルクですが、それぞれ重きを置いている部分に違いがあるようですね。
アイクレオのポイント
持ち運びに便利な紙パック使用により、賞味期限は6ヶ月と「らくらくミルク」よりは短い。1パック125mlと容量が少ないため、月齢の浅い赤ちゃんや、一度に飲む量を調整したい場合に向いている。
らくらくミルクのポイント
耐久性を活かしたスチール缶使用により、1年間という長期保存を可能にしており、災害時に強い。1缶240mlと容量が多いため、ミルクをたくさん飲む赤ちゃんに向いている。
明治「らくらくミルク」の公式サイトには、災害時に備えて紙コップでの授乳方法についても詳しく解説されています。
明治ほほえみ
紙コップを使った授乳方法など
味や香りは赤ちゃんの好みにもよると思うので、まずは試し飲みをさせてみて、赤ちゃんに合うものを選べればいいですね。
私の液体ミルク活用法
我が家は基本的に完全母乳なので、液体ミルクは防災用の備蓄品として購入しています。アイクレオは保存可能な期間が短いので、賞味期限が近づいてきたら離乳食作りに使用したり、外出時に飲ませたりしています。
緊急時に備えて、3日分の保存食を用意しておきます。賞味期限が近づいてきたら使用し、使った分を補充します。
母乳育児であっても、災害時は栄養不足やストレスにより母乳の出が悪くなる可能性もあります。万が一に備え、赤ちゃん用のミルクも用意しておきましょう。
アイクレオには、紙パック用の乳首が大変便利です。アカチャンホンポでは、ChuChu紙パック用乳首を独占先行発売しています。チェックしてみてください!
また、使い捨てタイプの哺乳瓶も販売されています。
赤ちゃんがいる家庭での防災
赤ちゃんがいる家庭では、必要になるものがさらに増えるので、日頃からよく確認しておくようにしましょう。
防災グッズ大手のアットレスキューは、赤ちゃんがいる家庭に向けて「ベビータイプ」の防災グッズも販売しています。専門家の意見が反映された選りすぐりのセットは、いざという時のためにも心強い味方となってくれるでしょう。
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台風19号体験談:液体ミルクは早めに購入しよう
2019年10月、記録的大雨・暴風を伴った台風19号が日本列島を襲いました。乳児を抱える我が家も危機感を覚え、様々な準備を行っていましたが、直前に「もう少し買い足しておいた方がいいかな…」と心配になり、台風上陸前日の朝から買い出しに出かけました。
ところが、近所のスーパーやドラッグストアをたくさん回っても、液体ミルクの在庫があるお店はどこにもありませんでした。市販のベビーフードも含め、すべて売り切れてしまったのです。
もともと必要最低限の備えはあったものの、直前に慌てたところですでに遅いということを痛感しました。やはり、防災対策は日頃から意識することが大切ですね。

私の住まいには浸水の可能性がありました。そのため、スチール缶タイプの明治らくらくミルクの方が何となく安心感がありましたね。
それから、液体ミルクはいくつも運ぼうとすると荷物がとても重くなります。結果として、大きな被害は受けずに済みましたが、この経験をもとに防災セットの見直しを行いました。
赤ちゃんがいる家庭では、いざという時の備えも対応も少し変わってきます。想像力を働かせて、大切な家族を守るためにしっかり準備しておきましょう。